【こうのとり(HTV)の積載量】宇宙ステーションまで運ぶ中身は?
油井亀美也さんが任務を遂行し、無事、地球へと帰ってきましたね。
Twitterでの情報発信や、宇宙からのテレビ番組出演などにより、より宇宙を身近に感じることができ、歴代宇宙飛行士の活躍や油井さんの活躍は多大の功績を残しています。
そんな中、今回、油井さんの宇宙ステーション滞在中だったこともあり大きな注目を集めた一つに『こうのとり』のミッション成功がありました。
こうのとりは宇宙ステーションへの補給機ですね。
と、ここまでは知っている方も多いのですが『こうのとり』の中に具体的にどんなものが載っているのか、積載量はどれぐらいなのか、他国の輸送手段と比べて性能はどうなのかなど、意外にそういった部分までは知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は『こうのとり』に注目して調べてみたいと思います!
こうのとりに載せるものは?
こうのとりの中には、
- 衣類
- 水
- 食料
- 実験装置の本体や部品
などが積み込まれています。
宇宙ステーションまで物資を輸送出来る能力を持っているのは、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、そして日本です。
ニュースでも大々的に報道されましたが、ロシア、アメリカのロケットが相次いで打ち上げ失敗となってしまいました。
輸送出来る手段も少なく、頻度も多くありませんので、今回の『こうのとり』打ち上げはより注目され重要なミッションとなっていたのです。
食料や水分は、人が滞在する以上、欠かせないものですからね。
アメリカの物資も急遽輸送することになったことにも注目が集まりました。
ロケット打ち上げ失敗が影響した訳ですが、バランスなどの計算もあるため通常4ヶ月前には積載が終わっている中で、今回の物資は打ち上げ2週間前にアメリカから届き積載。
それでも見事に成功している訳ですから、技術者の方々は本当にすごい。
打ち上げられる物資の中でも具体的な数字として表示されているのが“水”です。
“何リットル”と具体的に表示しやすいというのもあるかと思いますが、体にとって必需品だけあっての量も膨大です。
今回のこうのとり5号機では、600リットルもの水が輸送され話題となりました。
ちなみに、前回のこうのとり4号機では480リットルです。やはり膨大な量ですね。
ちなみに、送るのは種子島の水だそうです。
最大積載量は?
600リットルの水だけでなく、食料や衣類、実験装置も送り届ける訳ですから、最大積載量も気になる所ですよね。
こうのとりの最大積載量は、6トンです。
6トンってすごい量ですよね。軽自動車なら6台分ぐらい?まぁ、車種にもよるのでいい例えではありませんが、とにかくすごい。
ちにみに、各国の輸送機の積載量と比べてみると。
ヨーロッパ(ATV)
7.667トン
アメリカ(ドラゴン)
3.31トン
アメリカ(シグナス)
2トン
ロシア(プログレス)
2.35トン
こうして比較をしてみても、こうのとりの積載量はかなり優秀なようです。
ヨーロッパのATVと日本のこうのとりは飛び抜けていますね。
※あくまでも積載量です。
ミッションを終えると
こうのとりのミッションは、宇宙ステーションに物資を補給することですね。
では、物資を補給し終えた後はどうなるのかというと、宇宙ステーションから切り離され大気圏に突入し、燃え尽きます。
今回のこうのとり5号機は42日間のミッションでした。
きっと、宇宙ステーションに乗って切り離されたこうのとりを見ると感慨深いものがあるでしょうね。
“お疲れ様でした。こうのとり”
と。
ちなみに、アメリカのドラゴンのように、大気圏に耐え地球に戻ってこられるタイプもあります。
まとめ
今回、油井さんの影響もあり、より注目されたこうのとりでしたが6号機7号機8号機と打ち上げを行う予定があります。
注目して見守りたいですね。
宇宙にはロマンがあり、どんどん新しい発見があります。
今後も、日本の技術力を発揮して活躍できることを期待しましょう!