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TPP交渉でNZが強硬姿勢 TPPのメリット、デメリット

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TPP交渉って最近なんだか影を潜めてきたような、、
「TPP前進の道筋を固めた」
「大幅に前進した」
なんて言葉が出てきますけどその辺の言葉って去年からよく聞いてたセリフですよね。
でも記事やニュースの中身を見てみるとなにも前進してないじゃんって思ったり。

これの繰り返しになりTPP交渉参加となったころよりはニュースで話題になる頻度も減ってきましたが今後はどうなっていくのでしょうか。

そもそもTPPとは、

TPPとは単なる貿易協定ではなく、人、モノ、お金などの移動を自由にして、経済を活発化をさせることを目的とし、輸入品の関税だけでなく、知的財産権や金融などのサービス、政府や企業との間での問題の解決方法などあらゆる分野に及ぶ多角的な経済連携協定。

なぜここまで協議が平行線になるのか、改めてメリットとデメリットを探ってみましょう。

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始まりは

そもそもは2006年にシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドの4カ国が参加する自由貿易協定でTPPは環太平洋戦略的経済連携協定の略称です。

その後2010年にベトナム、ペルー、オーストラリア、アメリカ、マレーシアが参加しておりこの9カ国が中心となっています。

2012年にはカナダ、メキシコも参加をし2013年に日本が参加をしたという流れになります。

参加条件

後から参加した国は最初に参加をしていた9カ国の作ったルールを守らなくてはいけないという条件があります。
2012年にカナダ、メキシコが参加をした際に

「交渉を打ち切る権利は九カ国のみにある」

「既に現在の参加国間で合意した条文は原則として受け入れ、再交渉は要求できない」

という条件を承諾しの参加と報じられました。
日本が2013年に参加した際にはこのような条件はなかったと発言をしていましたが、

「遅れて参加した日本がそれをひっくり返すことが難しいのは、厳然たる事実」

と安倍総理が発言をしています。
実質カナダ、メキシコと同じ立場にあります。
そこまでして参加をした訳ですからメリットも多くあります。

メリット

1,自動車、家電、パソコンなど日本の得意とする分野の輸出が拡張できる。

2、石油などの資源を安く輸入出来る。
ガソリンやトイレットペーパーなど色々安くなります。

3、海外の商品、食品を安く買える。

4、中小企業が海外事業に参加しやすくなる。

デメリット

メリットだけだったらもちろん交渉もすんなりいくので、もちろんデメリットもあります。

1、安い海外製品、食品が氾濫する。

2、食や薬の安全性が脅かされる。

3、一旦交渉成立したらその成立した条件でいかなくてはいけない。

さらっと書き込みましたけどデメリット恐ろしすぎますよね。

は消費者にとってはメリットにもなる安く海外製品が買えるという部分が日本企業を脅かす事になります。
価格競争に巻き込まれて間違いなくデフレの状態にになり多くの日本企業が追い込まれますし、ニュースにもよく取り上げられる農業が大きな打撃を受けます。
食料自給率を上げようなんてよく聞かれますが間違いなく下がります。

の食や薬の安全性も日本は世界トップクラスの水準となっていますが、参加国すべてがその基準に合わせてくれる訳はありません。
つまり今の日本の基準よりは間違いなく下がった状態で食や薬と向き合わなくてはなりません。

そしても恐ろしいことです。
ラチェット規定というのがあり、
「一旦自由化ないし規制緩和された条件は、不利益が発生しても取り消すことができない」というルールがあります。
一つ間違えば国の衰退に繋がります。

最近のTPPの交渉でもこんなことがありました。

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ニュージーランドの事情

先日、NZがTPP交渉で強行姿勢に出たというニュースがありました。
日本などに乳製品の輸入拡大を要求したという内容です。
理由はここ2年半の間に乳価が半額以下(キロ約690円が約316円)におち国内の酪農家が頭を抱えているということです。
ニュージーランドといえば酪農王国、国内の消費は1割ほどで残りの9割は輸出をしています。
日本も乳製品の20%以上がNZからの輸入となっています。

日々価格や状況は変わっていくし、わずか2年半で半額となり取引されるような事例もあるのです。
ここにラチェット規定が加わると大変な事になりますよね。ましてや国を代表する産業であれば。

まとめ

こうやって書き出してみるとなんか恐ろしくなっちゃいますね。
デメリットばっかりが目についてしまいます。

ただ国が成長するためには国際情勢の流れに乗らないといけないので有効で新しい経済圏を作っていくことも大切になります。他の強大な国の流れに対抗するためにも必要です。

国民の意見も真っ二つとなっています。ただ今回調べてみて改めて知ったこともありましたので、まだしっかり理解していない人も多いのではないでしょうか。
もちろん他人事ではないので私達もより知識を深めていく必要があるかと思います。

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