尿の色が濃いのは病気?おしっこが黄色や透明、泡立つ理由。
おしっこの色の違いについて誰もが一度は疑問に思った事があるかと思います。
やたら黄色かったり。
無色透明であったり。
妙に濃い色をしていたりすると心配になってしまいますよね。
毎日するおしっこの色の違いは何故起こるのでしょうか?
そもそも、おしっこの役割は?
尿(にょう、いばり)は、腎臓により生産される液体状の排泄物。血液中の水分や不要物、老廃物からなる。Wikipedia
尿は、大きく分けると2つの役割を果たしています。
- 体内にある老廃物の排出
- 体内の水分量の調節
尿は、もともとは血液で、腎臓でろ過され要らない物として体外に排出される仕組みとなっています。
なぜ、おしっこは黄色いのか?
普段は、気に留める事もなく、当たり前のように黄色い尿を受け入れていますが、そもそも何故、黄色い色をしているのか。
その理由は、尿の中に『ウロビリン』や『ビタミンB2(リボフラビン)』が含まれているからです。
その中でも、主に尿が黄色くなる原因となるのが『ウロビリン』。
『ウロビリン』は代謝物として、常に尿の中に含まれていますが、排出される水分量に応じて薄まったり濃くなったりするので、尿の色も薄くなったり濃くなったりします。
夏場に汗をかいて寝ると、翌朝、量の少ない色の濃い尿が出る事があるかと思います。その場合も『ウロビリン』と体内の『水分量』が関係しており、水分を汗で失った分、尿として排出される水分は減り、常に排出される『ウロビリン』の濃度が高まった為、そのような症状となります。
『ビタミンB2』が原因である場合は、必要以上に『ビタミンB2』を摂取しているのが主な原因。
栄養ドリンクなどを飲むと、尿の色が黄色くなる事が多い。『ビタミンB2』は水溶性ビタミンなので、体内に蓄積させておけず、体に必要な分を除き尿として排出されるため黄色い尿となる。
このような場合、基本的にあまり気にする必要はありません。必要な分は摂取できているという事です。少し勿体ないですが・・。
色の濃いおしっこは危険?何かの病気?
妙に濃い尿が出たりすると「何かの病気ではないだろうか?」と不安になった事があるかと思います。
この様な場合に、
「色が濃いけど大丈夫かな?」
ぐらいの違和感であればまず問題はありません。
色の濃い原因は、多くの場合、体内の水分量が低下しているからです。基本的に水分を摂取すれば問題なく改善します。上記にあるように『ウロビリン』の濃度が高まっているのが原因です。
要注意なケースも
多くの場合、水分量の低下が原因で尿が黄色くなりますが、病気のサインである場合もあります。
- 尿管・膀胱・腎臓など尿路のどこかで出血をし、壊れたヘモグロビンが排出される場合
- 壊れた筋肉のタンパク質が混ざっている場合
これらが原因で尿が赤くなる場合もあります。
その他にも、膀胱炎などによる白い尿や、腎臓病や糖尿病による泡だった尿など。
単純に色が濃い尿という症状だけでなく、このような違和感のある尿である場合は病院で検診を受けたほうがいいでしょう。自身の健康の為です。
まとめ
尿に限らずですが、自分の体に異変を感じると不安になってしまうものです。
濃い色の尿が出ても基本的に問題はありませんが、症状によっては体の危険信号。
血の色や、白色、泡立ちといった症状が出る場合は病院に行きましょう。問題無い場合も多いかと思いますが、尿検査の料金はそこまで高いものではありません。安心を買うという意味でも受診をおすすめします。