電気代の節約!ブレーカーを落とす効果や有効性は?意外な事実も!
電気代の節約に、“電気を使わない時はブレーカーを落とす(切る)”という話を聞いた事がありませんか?
夏場になるとエアコンや扇風機などで電気代が上がり、冬になると暖房器具で電気代が上がり、節電で節約に繋げたい気持ちは、すごく理解出来ます。
でも、実際にブレーカーを落とすとなると電化製品への悪影響も気になってしまい少し怖いものがありますよね(^_^;)
今回、電力会社の社員さんと喋る機会があったので色々とメリット・デメリットを聞いてまいりました。意外な事実も判明しましたのでご紹介したいと思います。
ブレーカーを落としたら節約に繋がる?
電力会社の社員さんとのやり取りを再現します。
私「電気を使わない時にブレーカーを落としたら節約に繋がりますか?」
まず聞いたのは、この率直な質問。
電力会社「繋がります。電気の全く通っていない状況となるので料金自体が発生しません。1ヶ月間ブレーカーを落として過ごしたとしたら基本料金のみの請求となります」
まぁ、想像していた通りですが、ブレーカーを落とすという事は電気を遮断した状態となりますので電気料金(基本料金以外)はかからないようです。
電力会社「ただ、冷蔵庫など常に電気が通っていないといけない電化製品もあるので長期間使わない家などでしかそういった事はしないかと思います」
そりゃそうだよな、と納得しつつ次の質問を、
私「夜や外出時など電気を使わない時だけブレーカーを落とすというのは節約に繋がりますか?」
どれだけ節電したいんだ、と思われたのか少し戸惑っていましたが答えてくれました。
電力会社「繋がるかとは思いますが、電化製品によっては立ち上げ時に大きく電気を消費する物もあります。あまりコマメにブレーカーを落とすのはオススメしません」
なるほど。確かに、ポットや冷蔵庫などは間違いなく立ち上げ時に大きく電気を使っていますね。
電力会社「もしブレーカーを利用して節電されたいのでしたら、部屋ごとのブレーカーを落とすというのが一番現実的かもしれません。キッチンなどのブレーカーは落ちていない状態に出来ます」
確かにブレーカーって部屋(エリア)ごとに個別でブレーカーを落とせるようになっています。なるほど。
電力会社「ただ、目に見えるほどの節電効果は得られないかもしれません。普通の部屋の待機電力はしれていると思うので・・。少しでも節約したい場合は試してみて下さい」
確かに、冷蔵庫など常に作動している電化製品を止めない限りは大きな節約とはならないかもしれませんね。
要点をまとめると、
- ブレーカーを落とすと電気を遮断するので節電には繋がる
- 冷蔵庫などを止めるのは現実的では無いので部屋ごとにブレーカーを落とす
- あまりコマメにブレーカーを落とすと逆に電気代が上がる可能性も
- 部屋ごとのブレーカーでは目に見えた節約にはならない可能性が高い
大きな節約に繋がれば実行してみる価値がありそうですが、そこまでのメリットも無さそうですね(^_^;)
旅行など長期間使わない場合は冷蔵庫の中身を空にしてブレーカーを落とすといった使い方は有効かもしれません。
エアコンも要注意
後に調べてみると、エアコンもブレーカーで電気を遮断してしまうのはいい影響を与えないようです。
エアコンは、内部にある媒体を一定の温度に保つために待機電力を使っています。ブレーカーを落とすと媒体を一定の温度に保つ事が出来なくなり、再びブレーカーを入れた時に媒体の温度を戻す為に大きく電気を使ってしまいます。
また、媒体の温度が戻る前にエアコンを作動してしまうと故障にも繋がりかねないとの事。最新の機種でも改善していないかは分かりませんが、このリスクは背負いたく無いですね(^_^;)
まとめ
ブレーカーを落として節電をするという話を聞いた事があったので電力会社の社員さんに聞いてみましたが、節電に繋がる事もあるけど、リスクも多々あるといった事のようです。
個人的な結論は“ブレーカーを落としての節電はあまり現実的ではないのでやらない”というものでした。多分、嫁にも反対されるので。。
もちろん、やり方次第では節電になる訳ですから、「ここのブレーカーは落としても問題ないかも」といった部分があれば一度試してみるのもいいかもしれません。
ブレーカーを落とすかで迷われている人の参考になれば幸いです。