お遍路を自転車や車で行く場合の期間(日数)や1日あたりの走行距離
先日、テレビで『お遍路(四国八十八ヶ所)』の特集が組まれていたのですが、その特集の中で“自転車や車で行くのが若者の間で流行っている”という事が紹介されていました。
特にお遍路への知識も無く“お寺を沢山歩きながら巡るすごく大変なもの”といった漠然としたイメージしかなかったのですが、“自転車や車”と聞いて知りたい事が、、
普通の人であれば「自転車で巡って意味あるの?」といった事を思うかもしれませんが私が思ったのは、
- 自転車や車で巡った場合の所要期間は?
- 1日あたりの走行距離は?
といった部分。
今回は“自転車や車”でお遍路を巡った場合について考えてみましたのでご紹介したいと思います。
そもそもお遍路とは
最近は健康増進、パワースポット巡りなど色々な使われ方があるお遍路。そもそも「お遍路」とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。参考:巡るめく四国http://www.shikoku.gr.jp/pilgrimage/readme/index
四国八十八ヶ所と別格二十霊場(数字を合わせると108となり煩悩の数)を巡拝する事によって煩悩を取り除けるとされています。
ただ、他にも、
- 精神的に強くなる修行
- パワースポット巡り
- 観光
- 興味
といった理由で四国八十八ヶ所を巡る人が多いようです。
徒歩の方が少数派??
“お遍路は歩くもの”と漠然としたイメージを持っており、“自転車や車”で巡るといったイメージはありませんでした。
でも、このイメージは間違っていたようです。
実は、
- 自転車
- 自動車
- バス
- 電車
などなど。徒歩以外の方法で巡る人の方が多いそうです。しかも圧倒的に。
確かに煩悩を取り除くといった理由以外で、
- 精神的に強くなる修行
- パワースポット巡り
- 観光
- 興味
といった部分を上げましたが、下の3つの理由の場合、多くが徒歩以外の方法で巡るはずです。
時代と共に、パワースポットや観光地へと移り変わっているという事でしょう。
自転車で巡る場合
自転車で巡った場合にかかる期間は18日〜20日とされています。
四国八十八ヶ所の総移動距離は1160キロほど。実際には道路距離より多くの距離を移動する事になるので1200キロとして計算をしてみると。
1200キロ➗18日=66.6キロ
1200キロ➗20日=60キロ
一日あたりの移動距離は60キロから66キロほどとなります。
自転車で60キロなら何とかなりそうですね。普段から自転車に乗っている人であればもっと早く巡る事が可能かもしれません。
ただ、初心者の人は要注意。山を登る場面などアップダウンの激しい場面が多く出てきます。その為、体力に自信の無い人は20日より多くの日程を用意しておいた方が懸命かと思われます。
車で巡る場合
自動車で巡った場合は7日〜10日ほどかかるとされています。
先ほどの1200キロに当てはめてみると、
1200キロ➗7日=171.4キロ
1200キロ➗10日=120キロ
一日あたりの移動距離は120キロ〜171キロほどとなります。
率直な感想は「思ったより走行距離が少ないな」。
八十八ヶ所を丁寧に参拝しながら移動していくと、一日あたり、これぐらいの移動距離という事でしょう。車に乗っている時間は3時間〜4時間といったところ。
かつて、北海道の『水曜どうでしょう』という番組の企画で“車を使って3日間で参拝する”というものがありましたが、かなり大変そうでした(^_^;)
そう考えると7日〜10日は程よく巡れる日程なのかもしれません。
おもてなしの文化が根付いている
四国八十八ヶ所の参拝ルートとなっている地域では、『おもてなし』の心が根付いています。参拝した多くの人が優しさを感じ、八十八ヶ所を巡って良かった事の1つにあげるそうです。
その為、『白装束』を着て巡った方がより『おもてなし』を感じられます。
普通の服を着ているより分かりやすく参拝して巡っているのが伝わりますからね。
といっても、自転車で白装束は違和感を感じてしまいますが^^;
まとめ
元々は、弘法大師の足跡を辿る事をお遍路といいますので、自転車や車で巡る事には賛否の声もあるかと思います。
ただ、どんな形であれ日本の伝統文化として愛され残っていく事も重要です。
実際、四国の方たちにも好意的に受け止められているとの事。街の活性化に繋がっているのも間違いありませんしね。
お寺で若者が騒ぐなどの問題も起きているようですが、そういった部分を除き、個人的には自転車や車での参拝もありなのではと思います。