ダッフルコートとPコートの違い!人気なのはどっち?
もうすぐ11月。「肌寒い」を通り越して「寒い」季節に突入してまいりました。
この時期になると、街行く人のファッションも変わっていきますね。ダウンやコートを着ている人を多く見かけるようになりました。
今回は、その中でもダッフルコートとPコートの違いについて。
よく聞く機会がある2つのコートですが、それぞれの作りや仕様についてご紹介します。
「見た目がぜんぜん違うじゃん!!」と突っ込みをいれた人もどのようにして出来たかなどをご存知ないはず。どちらも歴史ある衣服となっています。
ダッフルコート
ダッフルコートは、
- フードが付いている
- フロントが紐の輪っかに木などを引っ掛けて留める仕様になっている
この2つが最大の特徴となっています。
名称の由来は、ベルギーの都市デュフェル(英語名はダッフル)からきています。
もともとは、北欧の漁師が着用していた衣服でしたが、第二次世界大戦でイギリス海軍が使用、大戦後に在庫が市場に出回った事から一般的に広がるようになりました。
最大の特徴であるフロントの留め具は、ボタンと違い寒い地域で手袋をした状態でも留められるように作られています。
中高生が制服の上から着る事が多いコートでしたが、最近は私服でも人気となりファッションアイテムとしても定着しています。
Pコート
Pコートは、
- 襟があり、フードが無い
- フロントをダブルボタンで留める
- コートとしては丈が短い
このような特徴を持っています。
19世紀末頃からイギリス海軍が軍服として利用していた他、フランスなどの漁師もPコートを着用していました。パイロットコートと呼ばれる事もあります。
寒さの厳しい環境で使われていた為、手を入れやすいように縦にポケットの切り込みが入っていたり、風向きに応じて左右どちらも上前に出来る、片方のボタンが破損してももう片方で留められる、といった機能性・防寒性に長けた作りとなっています。
ボタンに碇のデザインが使われている事が多いのですが、これは海軍や漁師に使われていた頃の名残りです。
また、ダッフルコートと同じく中高生が制服の上から着る事が多くなっています。
どちらが人気?
ここ数年、ショート丈のダッフルコートが人気となっていますね。服屋のディスプレイでも1番目立つ場所に展示してあるのを多く見かけました。
しかし、現在の楽天やAmazonの人気ランキングを見るとPコートの方が多くランクインしています。
どちらも、定番アイテムとして浸透していますが、「こっちの方が人気」といった断言は難しいようです。
ファッションとしては、ダッフルコートは可愛らしいコーディネートに、Pコートはキレイ目のコーディネートに使われる事が多くなっています。『可愛らしい』『キレイ目』好みのコーディネートはどちらかで判断をしてもいいかもしれません。
ただ、どちらも、流行り廃りではなく由緒あるアイテムです。1シーズンで使えなくなるといった事もないかと思いますので、迷った時は両方買うのも選択肢かと思います。
まとめ
ダッフルコートとPコートの違いや歴史を紹介しましたが、どちらも、漁師や海軍に使われていたアイテムとなっています。
風を遮る物もない寒い環境で、少しでも過ごしやすくする為に発展してきた衣服なので、当時は作業着のような存在だったのかもしれません。
ダッフルコートやPコートを着用して漁をする姿、想像しただけでもなんか洒落に感じてしまいますね(^_^;)
それが今でも定番として残っているのは感慨深い物があります。
今後もファッションの流行りはどんどん変化をしていくと思いますが、ダッフルコートとPコートは定番として残っていくかと思います。