フライパンはテフロンとセラミックどっちがおすすめ?焦げないのは?
フライパンには様々な材質があるため購入する時にどのタイプにしようか迷ってしまいますね。
最も焦げ付きづらいイメージを持たれているのはテフロン加工でしょうか。昔からあり信頼性も高いので選ぶ人も多いでしょう。しかし、最近はセラミックの真っ白なフライパンも多く見かけるようになってきました。
ネットでセラミックフライパンの評判を見てみると概ね良好。ただ、テフロンと比べどちらがいいかに関しては「テフロンより優秀」「テフロンの方がいい」といった形で意見が分かれているようです。
実際どちらの方が優れているのでしょうか?
今回はこの2つのフライパンの違いについてまとめます。
テフロンとセラミックの違い
テフロンとセラミックの違いは、フライパンその物の素材の違いではなく表面のコーティングの違いにより名称が異なっています。特にセラミックはセラミック製のフライパンと勘違いされやすいのですが、あくまでも表面のコーティングにセラミックが使われている形となります
- テフロン・・・フッ素などの合成樹脂。プラスチックの一種。
- セラミック・・・陶磁器などの焼き物。焼き固めて作る。
さらにはテフロンは有機化合物でセラミックは無機化合物となっています。双方、焦げ付きにくいという共通の特性を持っていますが全く異なった素材から出来上がっているのです。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
耐熱性
耐熱性に関しては、セラミックが400度まで問題なく使えて、テフロンは260度以上で劣化し、350度以上で分解してしまうとされています。
中火でしっかりと加熱した状態のフッ素加工のフライパンは270度以上に達するとされているので徐々に劣化がすすむ原因となります。
一方、セラミックは陶器のように焼き固めて作るので耐熱性の高い作りとなっているのです。
強度
テフロンは柔らかいコーティングのため、フライ返しなどの利用により徐々に剥がれてしまいます。セラミックは硬いコーティングとなるので、フライ返しでも剥がれにくいという特徴があります。ただし、硬すぎるので強い衝撃によって割れてしまうこともあります。
焦げ付きにくさ
耐熱性や強度に関してはセラミックに軍配が上がります。しかし、最も重要な要素となる“焦げ付きにくさ”に関してはテフロン加工の方が優れています。
新品のテフロン加工は油なしでも調理が可能ですが、セラミックは新品の状態であっても基本的に油を必要とします。
セラミックが焦げる理由
セラミックのフライパンをテフロン加工のフライパンと同じように使用すると焦げついてしまい、満足のいかない結果になってしまうでしょう。基本的にセラミックのフライパンは使用前に油に馴染ませる作業が必要となります。
この作業は油通しと呼ばれる作業で、セラミック表面の目に見えない凸凹を油が埋める役割を果たします。凸凹を無くす事によって焦げ付きを軽減できるのです。
油通しの方法は、
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油を注ぎ、キッチンペーパーなどで全体に広げる
この作業を月に1〜2回行いましょう。常に油が凸凹を埋めている状態が理想となります。
セラミックのフライパンは『焦げにくい』というイメージがあるかもしれませんが、この作業を行わないとけして焦げにくいという印象は受けないでしょう。油と馴染ませる事により初めて焦げにくいフライパンになります。とはいっても、新品のテフロンほどの効果は期待できません。テフロンと違い成分が溶け出す心配もないので害がないとされますが、この辺は一長一短でしょうか。より焦げ付かないフライパンを使いたい人はテフロン加工のフライパンを小まめに買い換えるのが最も有効です。
また、強火は焦げの原因となるので弱火から中火で利用するようにしましょう。
セラミックのフライパンが焦げ付いたら
基本的に洗浄方法は普通のフライパンと変わりません。
焦げ付いてしまった場合は、フライパンが温かいうちに汚れを拭き取ると落ちやすいでしょう。
拭き取っても落ちない場合は、焦げている範囲が水に浸かるように水を張り沸騰させると落ちやすくなります。また、洗剤を入れて1晩浸けておくのも有効でしょう。
傷つけないように
セラミックはテフロンより硬いコーティングですが、それでも使い方によっては傷が付いてしまい焦げ付きやすくなってしまいます。
コーティングされている全てのフライパンに言える事ですが、金属製の硬い調理器具(フライ返しなど)や研磨剤は使わない方がいいでしょう。研磨効果の高い激落ち君(メラミンスポンジ)なども控えた方が安全です。
最後に
ネットのレビューを見ると概ね良い評価を受けていますが、中には「焦げやすい」「使えない」といった意見も少なくありません。ただ、そういった意見の多くは油通しの作業を行っていないものと考えられます。
油通しをしっかり行っていれば早々焦げ付く事はありません。
一長一短でそれぞれに良さがある為、テフロンとセラミックどちらが良いかに結論はありませんが、いずれにしてもフライパンは定期的に買い換える事が多いので双方のコーティングを試してみてはいかがでしょうか?
どちらが合っているか吟味して今後の選択肢を決めましょう。