経済大国ドイツ 休日150日でも日本の1、5倍の効率
日本人は勤勉だとよく言いますよね。
確かに沢山、残業をこなし、休日に出勤するようなこともしばしば。
昔と違い週休2日も浸透してきましたが、それでもよく働き、確かに勤勉なのでしょう。
その真面目で勤勉さのお陰で今の世界3位の経済大国という地位があるのは間違いないかと思います。
ただ、先日見たテレビ番組をキッカケに少し勤勉さの自信が揺らいでしまいました。
そのテレビ番組では、ドイツ人が
「日本の企業はすごく効率が悪い」
「自分で判断できる範囲が狭く決断が遅い」
「無駄に働き過ぎ」
と、まぁ、抜粋するとなかなかの発言をしていました。
なんでそんなこと言われる筋合いあるんだよ!
と思いながら情報を調べてみると、
おおっ、確かに凄い。
言うだけのことがあって凄い点が多々。
まとめてみると、
国民1人あたりのGDPが日本の1、5倍の効率
労働時間1時間ごとに生み出された国民1人当たりのGDP(2013年/米ドル)日本は40.9、ドイツは61.4。
勤勉で沢山働いているはずの日本より遥かにいい生産性、先進国同士で1、5倍の差は大きいですね。
とにかく仕事効率
仕事の効率を重視します。
社員は皆それぞれ専門分野をこなしてきたプロ意識があり、日本人ではなかなか言い辛いような効率化も含めた提案を上司にどんどんします。
それが受け入れられて、評価につながります。
上司にも顧客にもNO
やる必要がない理由、もっと効率のいい方法があれば上司でも顧客でもNOが言える文化となっており、合理性をより求めていく。
これは日本ではなかなか出来ないですよね。
日本ではまずやってみて、ダメなことを示すのも重要視されるので。
頭で考えてみて無駄だからやめましょうよ。ではなかなか通じません。
お前に何が分かる生意気だな、と思われかねません。
もちろん意見が全く通らない事はないですが、毎回毎回「この方法のほうが効率いいんじゃないですか」なんて言ってたら煙たがられます。
日本では上の人間を立てるという文化が根強いので。
早く帰宅した方が評価がいい
ドイツではより効率よく仕事をすると評価が上がり残業よりも早く帰宅をすることが仕事の評価に繋がります。
どんな職種でも基本的には長時間労働は評価されません。
仕事は仕事って感じですね。基本的に早く終わらせてプレイベートな時間を楽しもうという文化があるようです。
文化というか日本人だってそうしたいんですけど。
日本と対極ですよね。徐々に変わりつつありますが、勤務時間が終わるのと同時に帰宅をしたらあまりいい評価されませんよね。
会社によってはサービス残業なんかも当たり前ですし。
私も会社員をしていましたが、まさにそうでした。
定時では帰りづらい雰囲気があり、無理やり仕事を探すことすらありました。
この3点を見てみて感じる共通点はとにかく『効率化』です。
限られた勤務時間の中でどれだけ効率よく生産性のある仕事をこなせるのか、それが会社単位ではなく個人、一人一人に根付いています。
「それやる意味あるの」
「このやり方のほうが効率よくない?」
日本ではなかなか言えないようなことを言える、むしろ言ったほうが評価に繋がる。
日本とのお国柄の違いをすごく感じます。
とにかくプライベートが大切
ドイツでは一年間365日のうち150日は休日です。
数字を見ると半分近く休んでいるような。。
羨ましいです。
ドイツでは、連邦休暇法で社員に対して最低24日間の年次有給休暇を義務づけていますが、多くの会社では連邦休暇法より6日多い年間30日に設定しています。実質ドイツの有給は30日とされています。
そしてドイツ人の一般サラリーマンは有休30日、100%消化します。
繋げて有給を取るようなことも珍しくないんだとか。1ヶ月ほどのバカンスに出かけるようなこともあるんだそうです。
残業をしない上、休みが150日あり、GDPは日本の1、5倍。
どれほどまでに効率良いのだろう。
ちなみに部下が有給をとれないと上司の責任になるんだそうです。
だから部下の仕事の進展具合をみて有給を取っても間に合うのか、分担してやるべきかを把握しているんだとか。部下に有給を取らせるために。
日本じゃ仕事が残っていたらゆっくり有給なんて取れません。
まとめ
ドイツではとにかく仕事を効率的にこなす事を大切にしています。
仕事を効率的にこなす事により、多くの休日やプライベートな時間を確保できています。
また充実した休みがあることにより、仕事へのモチベーションに繋がりより効率のいい仕事をこなせるようです。
いい循環がうまれていますね。
日本ではお客様と自分、上司と自分の関係のバランスが極端なのかもしれません。
上司には意見できない、お客様は神様。
まずやってみてダメなら次のやり方。もしダメになるのが目に見えていてもやらなきゃいけない状況が日本にはあります。
こういった部分が日本の生産性を下げているように感じます。
まぁ、まともに働いていない口だけの上司なんかも生産性をどっしり下げてますけど。
お客様や上司とのバランスは日本に根づいているものですので早々には変えられないのかもしれませんが、少しづつでも変えていく必要はあるのかと思います。
部下の意見も生意気だと思わずに検討し素直にいいと思えたものは採用したらいいと思います。
日本でもドイツの例を参考に働き方を考えるのもいいかもしれません。
あー、テレビでドイツ人が「日本の企業は効率が悪い」と言っていたのに対してムッとして調べたのにいつの間にか見習っている。
だって150日休みたいもん。