手土産を渡す時のマナーやタイミング。渡し方を知らない人が多い?
先日、手土産を持って知人の家を尋ねる機会があったのですが、いざ着くと「手土産をどう渡したらいいのだろう・・」とドギマギ。
知らないって怖いですねー。
「事前に調べておけば良かった・・・」
という後悔の念が襲ってきます。
しかし、手土産を渡すという場面はこの先もよくある話。「これからでも遅くない!」と思い手土産を渡すマナーについて徹底的に調べてみました。
ちなみに私は33歳。なんでこんな事も知らないんだ!というつっこみが入りそうですが、仕事柄必要なかったし、プライベートでもそこまで必要ありませんでした。でも、結婚がきっかけとなり少しずつ手土産を渡す機会が増えてきました。親戚が増えたわけですからねー。
必要ない!と思っている皆さんも、『結婚』や『就職』『転職』といった事を機に手土産を渡す場面がぐっと増えるかもしれません。マナーの厳しい人が相手だと人格まで疑われてしまうかも?!
日本人のマナーとして、ビジネスマナーとして、手土産を渡す作法はとても重要。今回調べた事をシェアできればと思います。
渡すタイミング
まずは、渡すタイミングについて。
相手の家を尋ねると玄関まで迎えにきてくれますね。このタイミングで簡単な挨拶を済ませるかと思います。
この玄関での挨拶のタイミングで渡してしまいそうですが、まだ渡さないように。
手土産を渡すのは部屋に通されてから。
玄関では、「こちらにどうぞ」といった形で部屋に案内されますね。そして、その部屋で改めて正式に挨拶を交わす場面があるかと思います。ベストなタイミングはこの直後。挨拶を済ませた流れで手土産を渡しましょう。
座って話し込んでからではなく、早めのタイミング。会えたことへの感謝や嬉しい気持ちを表すものなので出来るだけ早めに渡して喜んで頂きましょう。
添える言葉
手土産を渡す時に何も言わないわけにはいきませんね。
よくあるのが「つまらないものですが」という言葉ですが、最近ではあまり使われていないとされています。理由は、本来謙遜している感情を伝える言葉なのですが意図が伝わらず良い印象を与えないケースも少なくないとされているからです。
その為、最近では、
- ほんの気持ちですが
- 心ばかりですが
といった言い方や、良いのもを選んできたという気持ちをストレートに伝える、
- 評判のお菓子と聞きましたので
- お気に召すと嬉しいのですが
といった言葉を添える事が多くなっているようです。
「評判のお菓子と聞きましたので」といった言葉を添えるとその後の話の盛り上がりにも繋がりそうですので有効な手段かもしれませんね。
渡し方
渡すタイミングと添える言葉。これさえあれば完璧!と、なってしまいそうですが、まだ気をつける点があります。
続いては、渡し方。
渡し方の最大のポイントは、紙袋から出すという事。
実は、紙袋は中の物を汚さない為やホコリよけといった役割を果たしているのです。
ご存じない方も多いのでは?私はこれで完全に失敗してしまいました。紙袋に入れたまま渡してしまったのです・・。後悔先に立たず・・。
少数派かもしれませんが、風呂敷に包むこともあるかと思います。この風呂敷に関しても紙袋と同じくホコリよけ。その為、風呂敷から出して手土産のみを渡します。
また、向きにも気をつけなくてはなりません。ほとんどの手土産には向きがあるかと思いますので、向きを相手から見て正面にする必要があるのです。
手土産を渡す流れ
では、手土産を渡す流れを確認してみましょう。
1,手土産を用意
2,訪問し、玄関で挨拶
3,部屋に通されてから正式に挨拶
4,挨拶から流れで手土産を紙袋から出す
5,手土産の向きを相手から見て正面にする
6,「ほんの気持ちですが」と一言添えて渡す
流れを覚えてしまえば難しくありません。ちなみに、紙袋や風呂敷は折りたたんで持ち帰りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
基本的な礼儀作法なのかもしれませんが、知らなかった事も中にはあったのではないでしょうか?
「常識がない」なんて事を思われないようにしっかりとマナーを覚えておきましょう。
あとは、例外的に玄関で手土産を渡す時もあります。それは、室内を汚してしまう可能性のあるような手土産の場合です。具体的には、野菜や花などですね。自家栽培の野菜を手土産にする事も少なくないと思うので覚えておくと便利かと思います。