子供(赤ちゃん)にキスをすると静電気が!理由が判明!対策は?
とても可愛い1歳の娘。
思わず、ほっぺやオデコにキスをしてしまう事があるのですが、キスをした瞬間に、
『バチッ!!』
この記事を書いているのが2月。数ヶ月前からキスをすると静電気が起こる事が増えてきました。
寝る部屋が別なので、おやすみ前にキスをするのが恒例だったのですが、このままじゃ娘がキスを嫌がるようになってしまう。
静電気が発生すると、やり切れない気持ちになりますよね。「ドアを開けたかっただけなのに」「服を脱いだだけなのに…」。数秒間立ち尽くしてしまう事もあります。
それを娘に体感させていると考えると、尚更やりきれない。
今回は、娘に静電気が発生してしまう理由を探ってみました。
なぜ、静電気が起こる?
そもそも、静電気とは、体内や物にバランスが崩れた状態で電気がたまった状態の事を指します。
「強い力(衝突)」や「摩擦」が加わると電気のバランスが崩れてしまい静電気となるのです。「摩擦」に関しては静電気が発生する事でお馴染みですね。幼い頃に下敷きを擦って静電気で髪の毛を立たせるといった事をよくやったものです。
さらに具体的に説明すると、地球上のあらゆるものは電気を帯びており、必ず「+」と「−」で構成されています。
通常時は、この+と−の電気が均等をとれた状態を保っており、静電気の発生していない『中性の状態』となっています。
しかし、「強い力(衝突)」や「摩擦」が加わると、安定度の弱い「−電気」が剥がれてしまいもう一方に移動をしてしまうのです。
すると、−電気が剥がれた方は+電気が多い状態となり、−電気が移動してきた方は−電気の方が多い状態となってしまいます。
この状態を「帯電状態」と言います。
嫌なネーミングですね…、その名の通り電気を帯びた状態の事を指します。
そして、帯電状態になると電気は安定をしません。−電気が足りない状態だと過剰に存在する+電気は−電気と結合しようとします。
そのため、電気を通しやすいドアノブ等を触ろうとすると乾燥した空気を通し『放電』が発生し電気の移動が起こるのです。我々が『バチッ』と感じている静電気とはこの放電現象という事になります。
画像引用:http://www.garafaku.com/
服を脱ぐ
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体の−電気が剥がれる
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体が帯電状態となり、電気が不安定に
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金属をさわろうとする
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放電(金属から+電気が体に移動)
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『バチッ!!』痛い!!
乾燥は大敵
「冬は静電気が発生する」という事をよく聞きますね。
本題である子供との静電気に関しても12月頃から感じ始めました。
しかし、実は夏場でも静電気は発生しています。
ただし、夏場は湿度が高いので静電気が発生しても空気中の水分を通して分散、均等がとれるので体感できるほどの静電気が発生しづらいのです。
※空気中の水分にも+電気と−電気があり、摩擦などによって発生した帯電状態を緩和します。
一方、冬は空気が乾燥しており、空気中の水分による放電ができず、帯電状態を保ちやすくなってしまいます。また、室内ではストーブやエアコンによってさらに乾燥した状態となっている事が多く静電気が起こりやすい状態といえます。
服装による静電気
「セーターを脱ぐときに『バチバチッ』と音がでる」
という経験を1度はお持ちかと思います。
こちらも乾燥と並んでよく言われる事ですが、服装によっても静電気が発生しやすい状態というものがあります。
帯電率は服の素材によって異なってきます。つまり、着合わせによって大きく変化してしまうのです。
「セーターは静電気が発生しやすい」と言われますが、着合わせによっては静電気が発生しづらくなります。
画像引用:http://www.garafaku.com/
−と+の作用が大きいほど激しく帯電状態となります。この表で確認すると毛皮と塩化ビニールの組み合わせは最も静電気が発生しやすい状態。
そして、中央の素材ほど帯電率が低くなるので静電気が発生しずらい素材と言えます。理想は中央にある素材同士を気合わせると静電気が最も発生しないという事になります。
塩化ビニール素材はなかなか見かけませんので、冬によく着る素材として−で最も帯電率が高いのはポリエチレン製のフリースあたりでしょう。
そして、フリースと毛皮、フリースとウール(セーター)といった着合わせは多く見受けられますので、暖かいけど静電気は最大級に発生してしまう着合わせという事が言えます。
娘に静電気が発生する理由
ようやく本題の娘の静電気について。
まず考えられるのは『冬の乾燥』ですね。乾燥は静電気が発生しやすい状態。12月頃から静電気が発生するようになったので原因の1つとして考えられます。
でも、嫁さんに触れても静電気は発生しません。
ですので、冬の乾燥以外にも原因が考えられます。
そこで思い浮かぶのが、冬用のパジャマ。おやすみ前のキスなので娘はパジャマの状態。
衣替えをしたのは12月頃。冬用の裏起毛のパジャマに変えました。
さっそくタグを見てみると、
パジャマが、ポリエステル60%、綿40%。
肌着が綿100%。
先ほどの表で見ると、ポリエステルは、マイナスの帯電率が高い素材で、綿はプラスの帯電率が高い素材。
つまり、この組み合わせは静電気が発生しやすいという事です。それでいて、娘は寝る前にゴロゴロと転がりまわっているので、擦れて静電気が発生しているのでしょう。
娘の静電気の原因は、冬の乾燥と、パジャマの素材の影響という事が言えそうです。
対策は、加湿器によって湿気を増やすか、静電気の発生しづらい素材に変えるか、という事になりそうです。