2015年十五夜はいつ?お供え物の意味は?食べ物は?
日本の秋の風物詩といえばお月見!
この伝統行事を大切に維持されているご家庭も少ないかもしれませんが、せっかくなら家族で楽しみたいですね。
ところでお月見をすると言われる十五夜の意味の由来はご存知でしょうか?
他にも、
お供え物の意味は、
食事は何を食べるのか、
お月見は有名なようで意外と知らない事だらけかもしれません。
せっかくお月見をするなら伝統を知ってより一層楽しみましょう!
十五夜の由来 始まりは
そもそも、本来は十五夜とは満月を意味します。
月の出ていない新月から満月まで約15日かかることから十五夜と呼ばれています。
空が澄み特に綺麗に晴れ渡る 9 月中旬 ~ 10 月上旬ごろの時期に見られる満月を一般的にお月見をする「十五夜」や「中秋の名月」と呼びます。
里芋などをお供えすることから「芋名月」とも言われることもあります。
ちなみに中秋とは旧暦で7、8、9月が秋とされておりその真ん中にある8月15日を指します。
現在の新暦では9月にあたります。
お月見の歴史
お月見という文化が始まったのは1000年以上前の平安時代にまで遡ります。
当時は月を直接見てはいけないという風潮があり、船に乗り池やお酒に映った月を見て楽しんでいたそうです。
貴族など限られた人だけの楽しみだったようです。
その後、江戸時代に入り一般庶民にも広がっていきます。
月は作物が月の満ち欠けと一緒に成長していくことから縁起がいいものとされており、そのことから十五夜は秋の収穫を喜び感謝する祭りとして今に至ります。
それはそうと今年(2015年)の十五夜はいつ?
旧暦から置き換えれば9月15日が十五夜となりますが、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、太陽の動きを基準にしている現在の暦にはズレが生じます。
ややこしい話は置いといて、ようは毎年、日にちが違う訳です。
ちなみに2015年の十五夜は、
9月27日となっています。
でも9月27日は満月じゃないんです!
新月から満月へとなる周期が14日〜16日とブレがある為、十五夜が満月ではないなんてことも、よくあるんです。
ちなみに今年も十五夜は27日ですが、満月は28日となっています。
十五夜のお供え物
お月見のお供え物といえば真っ先に思い浮かぶのがお団子とすすきだと思います。
お団子
豊作の祈願と収穫の感謝をし、お米の粉で作ったお団子を供えたのが月見団子の始まりとされており、月に似せた団子を作ってお供えするようになったと言われています。
江戸時代からの流れですね。
ちなみにそのお団子を食べることによって健康と幸せを得ることが出来るとされています。
お団子は十五夜の時は15個食べると良いとさています。健康と幸せを得ることが出来ると言われています。
それだけでお腹いっぱいです。
すすき
十五夜にすすきを飾るのは、江戸時代の収穫を祝ったことから始まっています。
時期的に稲穂が取れなかった為、似ているすすきがお供え物として使われています。
またすすきには魔除けの力があるとされており、十五夜にすすきを飾ると1年間病気をしないという言い伝えもあります。
お団子以外に何を食べたらいいの?
上記にあるように、
里芋などをお供えすることから「芋名月」
という芋類などをお供えする文化があります。
また、芋類に限らずツルものは、月と人との繋がりが強くなるという縁起のいいお供え物とされており、葡萄などもお供え物として有名です。
そしてお供え物を感謝の気持ちを持ちながら頂きましょう。
お供え物を頂くことにより、神様との結びつきが強くなるとされています。
月とうさぎ
月といえばウサギが居るとされていますよね。
月を家族で眺めたら必ずといっていいほど「あの暗い部分がウサギにみえるんだよ」といった会話になるのではないでしょうか。
月の見た目だけではなく、その元になったお話があるんです。
昔あるところに、キツネとサル、ウサギが暮らしていました。
3匹は、自分たちが獣の姿なのはなんでだろう?
きっと前世で悪いことをしたからだ。
それなら人の役にたとう!と常々に話をしていました。
それを見た御釈迦様は、自らお腹を空かせた老人の姿となり3匹の前に現れ、彼らがどのように善行を行うのか試してみようとしました。
老人に姿を変えたお釈迦様は「すみません・・何か食べ物を恵んでください」と 3 匹にお願いしました。
3 匹は食べ物を探すことになりました。
そして、木に登れるサルは沢山の木の実を取り老人に差しだし、キツネは鳥や魚を獲って老人に捧げました。
しかし、ウサギはサルのように木の実を獲ることも、キツネのように鳥や魚を獲ることもできず、ウサギは何も食べ物を持ってくることができませんでした。
手ぶらで戻ってしまったウサギは悩み、「もう一度探しに行ってきます、火を焚いて待っていてください」と言い、再び飛び出していきました。
しかしウサギは食べ物を持ってくることができませんでした。
そして老人に、
「私には食べ物をとる力がありません、ですがあなたの命を救うことはできます私を食べてください」
そう言って、焚いた火の中に飛び込み、死んでしまいました。
自分の命を老人に捧げてしまったのです。
ウサギを哀れに思った御釈迦様は老人から釈迦の姿に戻り、ウサギの亡骸を抱いて天に昇り、月の宮居にその亡骸を祀り、月を見るたびにそのうさぎを思い出しました。
なんだかすごく悲しいお話ですね。
さらに元をたどれば、仏教の説話から来ているようです。
「ウサギがモチをついている」とも言われますが、それは沢山のお米がとれたことに対する感謝の気持ちが表れたものとされています。
まとめ
意外と知らなかった事も多いのでは?
今回の十五夜は日曜日となっていますので、家族でお月見をしてみてはいかがでしょうか。
食卓をちょっと動かして月を眺めながら食事をするのもいいかもしれません。
9月27日が晴れますように!!